「タップの世界」— 足音がつないだ、幸せな時間

大阪ライブシアター

昨日、公民館講座で「タップの世界」というお話をさせていただきました。

30名ほどの参加者の皆さん。

 

タップは長くやってきたんですけど、タップダンスの講演をするのははじめて。

家では、あーこれも用意した方がいいんじゃ!とか、資料作成をしながら整わず、焦って会場入り。

正直、始まる2分前まで、パソコンと液晶プロジェクターが繋がらない、スピーカーから音が出ないなど、ボクの準備不足で、すべり込みの中、講演時間がスタートでした。

 

でも、いざ目の前に人がいると、空気が変わる。

「ここに、今、出会いが生まれてる」

会場の空気感に身を任せます。

足音は、物語になる

 タップダンスって、ただ“音が鳴るダンス”じゃない。

 一音一音は小さいのに、不思議と人の心をまとめてしまう力がある。

 踏んだ瞬間に、誰かの表情がふっと緩んだり、「おお…」って声にならない声が漏れたり。

 その反応が、僕にはたまらなく嬉しい。

 足で奏でる音は、踊り手の人生のリズムでもあるから。

 これまでたくさんのタップのパフォーマンスを展開してきましたが、ぼくが作りたい人と響感できる空間を体感しました。

 そう、次は何が出るんだろう・・・

 そんな期待感を間を図りながら、今の自分のまま伝える。

 これこそ、表現なんだと思いました。

“そのまま”が価値になる世界

 講座では、タップの本質について話しました。

 「上手い下手」より先に、“その人のリズム”がある。

 未完成で、時間がかかるから価値がある。

 それはやっぱり、日本の文化 侘び寂びにも似てるなと思います。

 

 誰かの音が揃っていなくてもいい。

 むしろ、揃っていないから面白い。

 そのままの自分で鳴らした音が、ちゃんと場に残って、誰かの心に届く。

 そんな世界が、タップにはある。


30人の会場で、いろんな立場の人と出会えた

 昨日の会場には、本当にいろんな人がいました。

 年齢も、背景も、経験もバラバラ。

 でも、同じ空間で、同じ話を聞いて、同じように笑ったり、頷いたり、驚いたりする。

 その「同じ瞬間」を共有できたことが、何よりありがたかった。

 講座が終わってからの、ちょっとした雑談も良かった。

 「実は昔やってみたかった」

 「孫に勧めたい」

 「音が気持ちよかった」

 そういう言葉が、直接届く。

 ネットも便利やけど、やっぱりリアルには、体温があるなぁと思いました。

グラレコに残した「タップの世界」

 昨日の内容、スミレさんにグラレコ(グラフィックレコーディング)でまとめていただきました。

 

 このグラレコの感じなんです。空気感。

 見返すと、あの時間の空気が戻ってくる。

  • タップダンスの本質

  • タップの歴史やスター

  • 映画の話

  • タップシューズと「音」

  • そして、これからやりたいこと

 全部、ひとつにつながっている。

 「タップを、特別な体験にする」

 この想いの輪郭が、昨日また少しはっきりした気がします。


幸せな時間だった

 何より、僕は昨日、幸せでした。

 タップという小さな足音が、人と人の距離を縮めて、知らない世界への扉を少しだけ開いてくれる。

 スクリーンの向こう側の世界が、自分の中に広がる。

 その瞬間に立ち会えることが、僕にとってのご褒美です。

 来てくださった皆さん、

 関わってくださった皆さん、

 本当にありがとうございました。

 また、こんな時間たくさん作りたいな。

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